カルテルと言えば…のフィリップ・スタルク。これ実は歴代の名作椅子のシルエットが交差している。作品名の「MASTERS(マスターズ)」はもちろん、偉人たちの意味。
よく見ると背の描く曲線には、セブンチェア(アルネ・ヤコブセン)、チューリップチェア(エーロ・サーリネン)、エッフェルチェア(チャールズ&レイ・イームズ)のフォルムが、だまし絵のように隠されている。わかるだろうか? スタルクだからこそできる、オマージュなのだ。
「黒はスマート、黒はシャープ、黒はミステリアス、黒はマジカル… そしてカルテルはサプライズが大好きだから。これまで色といえばカルテルのブランドシンボルでしたが、色を‘廃止’することで、より純粋にフォルムのデザインにフォーカスすることができます」。