このソファは、ワイドはコンパクトだが、アームの厚みを薄く抑えることで、ゆったり座れる仕様になっていて、アームの高さを低くしたことで、デイベッドとしても機能する(足が投げ出せる)。背面のクッションをアーム側に移動することで枕にもなる。
とくに注目したいのは、東北地方産の広葉樹のナラ材を使用。「品質至上を意識し、長く使いこまれ、ともに暮らしていくことで味のあるよりよいものになり、代々使い継がれていくものにしていきたい」という思いが込められた家具。
デザインを担当した小林幹也氏は「モノのあるところには空間があり、空間のあるところにはモノがある。この関係性を大切にして最大限に考慮したなかで、ボリューム的にも造形的にも空間に圧迫感を与えない佇まい、軽やかに見える仕様を目指した。
ただ、軽やかにするだけを目的とするなら、強度の面で視覚的&体感的にも不安を感じさせてしまうだろうから実用に向いているといえない。そこで、カリモクの座り心地研究にもとづき、押さえるべき機能は押さえたうえで、どれだけ軽やかに見せられるかを試作を繰り返しました」と語る。
- 2011年09月15日
- ソファ
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